今年最初のたった一つの栗拾い

暮らし

そわそわと西の窓から眺めては、今年はまだかしらと、心待ちにしていた栗。日中はまだ暑いですが朝夕の気温が下がるようになり、だんだんと色づいてきました。

少し前まではまだ緑のイガがつやつやと光っていたのが、茶色みを帯びてきています。

酔芙蓉の咲く小道を抜けて、栗の木の下へ行ってみると…。

一つだけ、まだ未熟な色でしたが、実の入った栗が落ちていました!

(淡く染まりはじめた千日紅と一緒に、記念にぱちり)

すぐにむし止めをして冷蔵庫にしまいました。

ところで、栗は鮮度が命だと昔から言われていましたが、昨年栗を寝かせるという考えを聞き、目からうろこでした。

やり方は、さっと湯がいてむし止めをしたら、新聞紙の上にひろげてよく乾燥させて、キッチンペーパーとビニール袋で包んで冷蔵庫の野菜室で寝かせるというもの。キッチンペーパーを取り替えしてカビさせないように水分を取りつつ、1ヶ月すると糖度が上がるそうです。

さっそく試そうと、昨年の10月にまる1ヶ月栗を寝かせてみました。

忘れないように、こまめにキッチンペーパーを取り替えて…。30日後、栗の味がよくわかるように栗あんにしてみました。食べてみると、少し糖度が上がったような?でも栗はお砂糖を加える食べ方が多いから、きっと作った私にしかわからないだろうな…。という結果になりました。

和栗の繊細な風味は少しおちたかな、という感じでした。

あとはどんなに気をつけてもカビてしまうものが数個ありました。それはそうですよね、栗はイガの中でもカビてしまうものが一定数あるくらい、カビやすいですから……むしろ多数はカビずに保存できたこの方法はすごく良いものです。

ということで、1ヶ月間寝かせることはしないけれど、栗の数が少なくて貯まるまで待ちたい時や、収穫したけれどすぐに調理できない日には、この方法で保存しておくことにしています。収穫から調理までに猶予ができますから、ありがたいです。

さてさて、毎年この季節を首を長くして待っているのですが、今年は遅いですね。日誌を読み返すと去年の今日には16個採れていたようです。猛暑と水不足の影響で、どこも遅くて小さめの傾向のようですね。

庭にも猛暑の影響は色濃く、ダリアは枯れエキナセアは花をつけず、トウモロコシもナスも実が太らず……。ようやく秋風が吹いても、花も実も少ない命からがらガーデンになってしまいました。

マリーゴールドとポーチュラカは元気です。

夏疲れの庭を立て直しつつ、春に向けての種まきと冬野菜の準備を進めなくては。

実りの喜びと冬備えとで忙しくも嬉しい秋のはじまりです。