庭の振りかえり①

お花

今日から立春の2月3日まで、冬の土用に入りましたね。特に気にしないという方のほうが多いと思いますが、ガーデニング好きとしては、土を動かしてはいけないとか言われると、ちょっと気になりますよね。

そうした雑節は先人の膨大に積み重ねた経験則でもあると思うので、厳格に守るわけではないけれど、ちょっと土いじりはお休みして、これまでの庭の振りかえりをしたいと思います。

ひとえに寒いですしね(>人<;)

まずは、なかなかショッキングな写真なのですが、これがSAKUの庭一年目の姿です。

地面をびっしりと覆う膝くらいの背丈の雑草……(これはまだかわいい方)

剪定されずすっかり大木となった庭木と生垣……(これもまあ)

それらを覆うツル性植物に、勢力を増しつつある笹……( )

そしてどこからか飛んできて勝手に育った大量の雑木!!!

おおまかに三カ所にわかれて合わせて100坪ほどの庭なのですが、どこもかしこもこんな状態で、庭って人の手が入らないとあっという間に森に返ってしまうのですね。自然ってすごいなあってなかば現実逃避気味に感嘆したのでした。

とはいえ、ジャングルを前にして途方に暮れていてもはじまりません。ここは私にとってはじめての、私の意思ひとつで姿を変えさせても良い土です。自然という圧倒的な他者に私の意思を介在させる、世界を作ってもいい、まるで神みたいに……

そんな空想が全くのガーデニング初心者の心を駆り立てて、昔に心を遊ばせた想像の庭を、現実の世界に表現してみたいと思うようになりました。どれだけ時間をかけてもいいのだから、自分の手で。

ヘルマン・ヘッセの『庭仕事の愉しみ』という短編集に、一区画の土地に責任を持つという一節があります。

これからは私も一区画の土地に責任を持つ者なのだと自分を奮い立たせて、木を伐り、根っこをシャベルで掘り出して、草を取り除いてかたい土を耕し、小石を拾って……

文章にすると一文ですんでしまう単純で地味な作業なのですが、これをとにかく延々と、ひたすら繰り返します。

すぐ心が折れます。そんな時に、素晴らしい庭を作り上げている人たちのブログを読むと、すごく心がはげまされました。いつか少しでも見栄えのするような庭になったら私も、何か書いてみたいな……なんておぼろげに思いはじめたのもこの時でした。

そんな風に自分を奮い立たせながら、ひたすら地道な作業に明け暮れた一年目なのでした。

思ったより長くなったので、明後日に続きの二年目から書こうと思います(>人<;)

きれいな写真がなくてごめんなさい、ここまで読んでくださってありがとうございます!