4月の陽気になったかと思えばまた雪が舞うような寒さになったり、体が追いつかないこの頃ですが、クリスマスローズが咲いて、梅が咲いて、日毎に春の便りが届くようになりましたね。
雨が続いた後に庭に見まわりに出ると、チューリップの芽がわっと出てきていました。

わが庭のチューリップはみんな深植えなので、浅いところに植えたよりも地上に出てくるのが遅いのです。

以前、趣味の園芸にも出演されている矢澤先生の園芸講座に行ったことがあります。お話も面白いし、為になることがたくさん聞けたのですが、その中でも興味深かったのが深植えチューリップのお話です。
それは、チューリップは球根3個分から4個分の深さに深植えにして、掘り上げずに毎年育てていくと、土中で夏越しができるし、2年目には花は小さくなるけど年々花数が増えて大きくなっていくというお話でした。8年もすると大きなブーケのように咲いて、しかも、とてもいい香りがするようになるというのです!
チューリップの香りって、嗅いだことありますか? 私はないです。絶対嗅いでみたい!

チューリップの球根って、毎年捨てると書いてあるものも多いですが、ちょっと広い庭をなるべくお金をかけずに花でいっぱいにすると決めているので、それまでだってもちろん捨てないで、本に書いてある通りに掘り上げてネットに入れて屋内で保管していました。
ある程度の大きさで、傷などのないきれいな球根を選別して保管していましたが、それでも厳しい夏の間には、カビたりかさかさに乾いたりしてダメになるものが一定数ありました。
なのでそのまま土中でいくらかでも夏を乗り越えられるなら、それに越したことはないです。何割かはダメになるとしても、それは掘り上げても同じことですしね。

その講座を受けた年の秋、さっそく球根を深植えにしてみました。ユリを植えるような深さです。(写真を撮った後、密植すぎると思ってちょっと距離を広げました)
浅植えにしていた年と比べたら、全然芽が出なくてやきもきしました。深植えにしすぎたから地上まで出てこれないのかも……と不安になりました。でも、やっぱり3月になったらにょきにょきと出てきて、

深植えでもちゃんと、美しい花を咲かせてくれました。
ちなみにこの写真に写っているチューリップはみんな、2年目の球根です。

その頃の日記。1年目に植えた100球の球根から、2年目でも86球が開花しました。想像していたよりもとても多かったです。
それに2年目のチューリップは背が高くて、花の大きさが大きいのも小さいのもあるから、なんとなくリズムがあります。

花が大きくて背が低い1年目のチューリップはもちろんかわいいですが、2年目のチューリップも美しいです。
花を楽しんだ後は、花首を切って枯れるまでそのままおいて球根を肥培させます。そして掘り上げずに、土中で夏越しをさせました。
そうして今、ようやく芽を出したところです。

昨年みたいに過酷な夏でも、土中でちゃんと生き延びることができました!
わが家で3年目の球根であり、2年目の植えっぱなし深植えチューリップです。
いったいいくつ花を咲かせてくれるかな、香りはするかな? これからの見守りが楽しみです。